『日本はもう立ち直れないと思う。』という少々刺激的な書き出しの On Off and Beyond: 海外で勉強して働こう というエントリ。僕はこれを読んで『そうだろうな』と同意した。そしてそれから数日、このエントリに関して色んなことを考えた。
何をもって『日本はもう立ち直れない』のか、そのことに対しての著者である渡辺千賀さんの記述は無い。そしてネット上で見つけた反論はこの認識に対してのものが多かった。ただし、これこれこうでまだまだ日本の将来には希望があるという反論では無い。だから勝手な解釈かもしれないが、反論をされている方も日本の将来に対しては危惧されていることが多いのかもしれない。
僕自身は日本の将来についてかなり危惧している。経済的には高度経済成長期のような状態を迎えることは望み薄。このまま進めば当然どのセクションでも既得権益を守ろうと内向きになるだろう。そうなると職にありつける幅も狭まって来るに違いない。それに年金や老後の生活の不安。真実を伝えることが歪になっているマスメディア。利己的になっている私企業。その他諸々、今後の日本はちょっとまずいのではないかという危機感を持っている。
そんな日本なのに未だに直接海外に視野を向ける日本人が少なすぎる。おそらく渡辺千賀さんはお仕事の関係からもそう感じられているのかもしれない。僕もそういう人達は少ないだろうと思っている。数字的根拠は無いが、実際周りを見回しても直接海外に仕事を求めてという人は知らない。留学して予定には無かったが留学先で就職したというパターン、そして日本で就職をして海外に赴任というのはよく聞いた。もう7?8年前になるが、知り合いの女性がマレーシアに赴任したり、別の知り合いのボーイフレンドがヨーロッパに赴任していたり、大手の製造業では海外赴任なんて当たり前なんだなと思ったことがある。ひょっとして今じゃ中堅の企業でも当たり前じゃないのかな?
ところで、就職前の学校から海外を念頭に置くのとはニュアンスが違うかもしれないが、僕はこの日本で日本以外で生活をした人達が増えるのは良いことだと思っている。と言うより、そういう人達が増えてきて、既存の常識やものの見方が変化することは、今の日本にとってはかなり大事なことだと思っている。だから事情が許せば 2?3年海外でフラフラしてきたっていいとさえ思っている。海外に出なければ絶対駄目なんて言うつもりは無いが、出られたら出た方が良い。きっとプラスになると思う。酷い目に会うことだってあるだろうが、それは日本に居たって同じだし、波風が立たない約束された人生なんてそうは無いと思う。
でも海外へ出たら日本を捨てたとか思わないで欲しい。日本の中で日本のことを変えて行こう、良くしようという気持ちは立派だとは思うが、海外へ出て行った人達もいずれ実力がついたり、余裕ができたら何らかの貢献ができるだろう。それよりもまずは自分がどれだけ楽しく、そして生き甲斐を持って生活できるのか?利己的だと思われるぐらいの(語弊があるかな?まあいいや)個人主義で突っ走った方が良いような気がする。
どうも日本人は人に迷惑をかけても気にしなかったり、他人を尊重しないことが個人主義だと捉えている節がある。そうじゃないよな。社会生活を営んでいるのだからそれらは最低限のことだろう。確かに時には兼ね合いの難しさがあるかもしれないが、基本はもっと突っ張ってもいいと思う。ステレオタイプの言い方かもしれないが、俗に言う横並び主義っていうのかな、あるいは周りと常に較べている日本人の意識を変える必要があると思う。もちろんそれらの特徴が良い方向に働いたこともあったと思うし、染みついた国民性が簡単に変わるものでは無いと思うけど。
要するに、残念ながら高度経済成長が望めないとなると世界に職を求める機会も増えるだろう。これはそうせざるを得ない状況も増えるということ。でもそういう人達が増えて行けば、今、日本で感じている閉塞感を打ち破る切っ掛けになるような気がする。米国を目指す人もいれば、中国やインド、ブラジル、あるいは日本に留まる人が混在する。それに行ったきりではなく、また日本に戻ってくることだってあるだろうし、日本と海外を行ったり来たりもあるだろう。そうすると色んな物の見方が混在していく。僕はそういう社会の方が楽しいに違いないと思っているし、そんな日本ならまた違った可能性が出てくるのじゃないかと期待しているのだ。だからこそ今回のエントリが引っ掛かったのだろうと思う。
追記:今トラックバックを送ろうとして再度ページを覗いてみたら、トラックバックも結構増えている。でもそれらをチェックせずにとにかく今回のエントリを上げてみる。




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