母が大火傷

先週の 5月 13日 火曜日の夜、とんでもないことが起きてしまった。この日、姉が来ていて夕食の準備をしてくれていた。7時過ぎ頃、僕は二階の自室でうたた寝をしていたのだが、突然けたたましい姉の叫び声が聞こえてきたので何事かと飛び起き、急いで階下に降りてキッチンを覗くと、母が燃えている。何それ、なのだが、まさに燃えているのだ。何が引火したのかは解らないが、母の着衣に火がついて、右袖の部分が燃え盛っている。すぐさま鍋に水を流し込んで母の燃えている着衣にぶっ掛ける。3杯ぐらい掛けたところでようやく沈下した。

当然やけどをしている。姉が焦げた着衣を脱がせてくれたようなのだが、どうやら付着はしていないようだ。もちろん救急車を呼んだのだが、父が電話したところ救急車より先に消防車が到着した。確かに火が出たんだから消防の方が来ても不思議は無いが、電話では鎮火したといっても、やはり確認の意味もあるのだろうか?ご近所にはご迷惑をかけてしまった。

僕は消防車の後すぐに到着した救急車に同乗して病院に付き添ったのでその後の状況は解らないが、消防の方の現場検証や、警察の刑事さんも来て事情を聞かれたらしい。後ほどその刑事さんは、母を連れて行った病院にも来られて僕からも事情聴取をしていった。これも事件性がないかのチェックらしい。なるほど、確かに故意に火を付けたということも考えられなくもない。

ところで、火を消し止めて冷静になったところで姉や父に聞いてみたら、誰も引火したところを見ていないのだが、どうやら仏壇の蝋燭の火が母の着衣の右袖に引火したようだ。僕の母は認知症を患っている。着衣に燃え移った火に対して自分で対処することもできず、キッチンに居る姉に助けを求めたのだろう。その時すぐに水を掛ければ良かったのに、姉は着ているものを脱がそうとしたらしい。確かに直ぐに脱がすことができればそれも良いが、あっという間に火勢が強くなってしまい、更に水を掛けるという冷静さを欠いてしまったようだ。

おそらく相当痛みもあるだろうと思うのだが、それよりも驚きの方が勝っているのか、母は極端に痛みを訴えなかった。そこで救急車の中で、おもった程の火傷ではないのかもしれないと希望的観測を持ったのだが、治療にあたってくれた医師によると、右の手首から肩にかけて、一部三度の火傷で重傷とのこと。感染症の恐れもあるし、直ぐに入院という手はずになった。しかも経過によっては肘が曲がらなくなることだってあり得るとも伝えられた。

母を病室に移動させたのが 10時頃だったと思うが、後は看護士に任せて一端帰宅した。そして眠ろうと床に着いた深夜、病院から電話があり、母が興奮してベッドから出ようとしたり、大声で叫んだりしだしたので、申し訳ないが今日は付き添って下さいとのこと。やはり認知症を患っていると、こういうことは十分に考えられる。症状によって違うのだろうが、僕の母の場合は極度に不安感を感じたり、恐怖感を感じたりして、情緒が不安定になる。

認知症の患者の場合予想されることなので、病院側に、事前に軽度の拘束を了承する署名も取られていた。そして実際そのようにもしたらしい。つまり患部を引っ掻いたり触れたりしないように手の自由を無くさせたりした。でもそれも逆効果だったんだろう。かえって不安感を煽ったようだ。結局、僕と姉が駆けつけ顔を見せたところ、やっと落ち着いて直ぐに眠りについてくれた。

さて、その日以降、病院側から夜中だけでも付き添ってくれないかと言われ、結局昨日まで、夜中は病院に泊り込むことになった。退院までは覚悟していたのだが、環境に馴れてきたように思われるので、相部屋に移動してみましょうとのこと。そんな訳で昨日から夜中の付添もしなくなった。と言うかできなくなった。こちらとしては負担が軽減されると思った反面、付き添っている時の看護士の人員の少なさなどを知ったので、目が行き届くのだろうかと不安でもある。

僕自身は入院の経験が無いが、過去に両親の入院時に付き添った経験から、なんとなく看護士の人員数が減ったような気もするのだが、そうではなくて母が認知症を患っているというのもあって、目が行き届かないのではとの不安が手伝い、人員が少ないように思ったのかもしれない。

本来なら、母が火傷を負う前に、母の挙動に注意を払っておくべきだったのだろう。実際、僕などが母と居る時には、必ず目で動きを追うようにしている。でもそれだと確かに疲れるのも事実で、ふと母から目を離してしまってということもままある。そんな時、見ていてハラハラするようなことや、理屈では考えられない行動をすることがある。今回は何をどうしたのか誰も目撃していないし、単純に仏壇の蝋燭の火が仏壇を弄っていて引火したのだと思うが、それにしても後の祭りとは言え、ウロウロしないようにチェックをしておくべきだった。消防士の方からも、蝋燭は電気で光を灯すものなどに替えることを勧められた。

そんな訳で、それでなくてもここのところ更新停滞気味のブログが、以前にも増して更新できなくなってしまった。夜中付添で病室に居ると、母が眠った後など、『こんな時にモバイルの環境を持っていればなあ。』と幾度となく思った。でもあれかな?病院によってはモバイルって病室では禁止なのかな?母のいる病院では特にそのような注意事項は書き出されていなかったような気がするが・・・。

これからも病院通いは続くかと思うが、何より早く回復してくれることを願うばかりだ。なんでも医師によると患部は乾燥させてはいけないらしく、その旨処置もしてくれているのだが、何度注意しても母はその包帯を外してしまうのだ。たぶん違和感があるのだろう。それに注意されたことなんて覚えていない。そんな訳だから常人の人よりも回復の遅れるリスクを背負っているようなものなので、本当につつがなく回復してくれればと思う。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sumainobaiten.com/blog/mt-tb.cgi/725

コメント (15)

森井ゴンザレス:

大変でしたね。お見舞い申し上げます。お母さん、早く退院できるといいですね。

keizo:

>森井さんありがとうございます。
おとなしくしていてくれれば、食欲もあるので回復は順調かと思うのですが・・・。

Letticia:

後遺症が残らないといいですね。
回復をお祈りいたします。

nakamuxu:

大変でした。ご快癒お祈り申し上げます。

なんとも大変でしたね。やはり、いざという時に冷静になれないものなのですね。はやく退院されると良いですね。お疲れさまです。

じぇい:

がんばってください。心よりお見舞い申し上げます。

少しばかり気になっておりました。
大変でしたね。
ほんと、早く退院できることを祈っております。

keizo:

> Letticiaさん、nakamuxuさん、ポトフさん、じえいさん、tanemoriさん、皆さん本当にありがとうございます。
かえって心配をかけてしまうような投稿になるかなと躊躇をしたのですが、自分の気持ちの整理も込めて上げることにしました。それをお見舞いいただき本当に恐縮、ならびにありがとうございました。

shanglira:

とても驚きました、大変でしたね。
心よりお見舞い申し上げます。
何より一日でも早いご回復をお祈りしております。

Zaireeka:

大変でしたね。
心よりお見舞い申し上げます。

keizo:

>shanglira さん、Zaireeka さん。
見舞いのお言葉、誠にありがとうございます。

大変でしたね。心よりお見舞い申し上げます。

夜中にトイレに立った父が戻ってこないので、気になり一階に下りたら床一面が吐血した血の海だった時のことを思い出しました。

1日も早い退院をお祈りしています。

keizo:

>五月 出さん、ありがとうございます。
高齢になってくると、温度変化のある風呂を出た後とか、トイレを出た後、それに寝床を出た後などに注意がひつようなんですよね。

wakaba:

さぞ、大変だったでしょう。早く回復されるといいですね。
退院されたら、これから暑い季節になってくるので、脱水症状にならないよう水分をこまめにとるように注意された方がいいですね。

keizo:

>wakaba さんありがとうございます。
今日も見舞いに行って医師の見解を聞き、退院してからも大変だなあとひしひしと感じました。介護ヘルパーの方の力も借りてなんとか乗り切ろうと思います。

コメントを投稿

アーカイブ

最近のコメント

keizo on 母が大火傷:
>wakaba さん

wakaba on 母が大火傷:
さぞ、大変だったでし

keizo on 母が大火傷:
>五月 出さん、あり

五月 出 on 母が大火傷:
大変でしたね。心より

keizo on 母が大火傷:
>shanglira

Zaireeka on 母が大火傷:
大変でしたね。 心よ

shanglira on 母が大火傷:
とても驚きました、大

keizo on 母が大火傷:
> Letticia

tanemori on 母が大火傷:
少しばかり気になって

じぇい on 母が大火傷:
がんばってください。

最近のトラックバック

Powered by
Movable Type 3.34