【ウェブ時代をゆく】を速読した

haru さんのブログ【うむらうす】で【フォトリーディング - 精読からの解放】というエントリを読んで、『文章内容の把握は、文章を一文字ずつ全部読まなくても可能だ』という一文に反応した。

本来なら haru さんご紹介の本を読んで内容を理解した上で実践するべきなんだろうが、試しにと梅田望夫さんの【ウェブ時代をゆく】を速読してみた。半分近くまでは従来の読み方で読んでいたのだが、それから日を開けてそのままになっていた。

フォトリーディングという手法、結論から行くと思っていた以上に内容を把握できるもんだなと感じた。もっともたった一度のトライだし、何度も目を通した訳じゃないので、この【ウェブ時代をゆく】の細部については論評をしないでおく。

ただ僕が、梅田望夫さんの著作で以前から気になっていた点、それが浮き彫りになったので、そのことについて述べたいと思う。

おそらく梅田望夫さんのインターネットを通じた世界を強調する為の演出だとは思うのだが、リアル世界との対比とか、もう一つの地球というような表現がどうも僕にはしっくり来ないのだ。ネットの発達は、それは確かに画期的なことだと僕も思っている。それこそ、紙の発明や印刷技術の発達にも匹敵、いやそれ以上の技術だと思っている。

人が何かを伝えたい、太古の昔なら口述とか、あるいはごく少ない記述方法で残すしかなかった。でもそれが印刷や製本の技術の発達で飛躍的に多くの人達に内容が届くようになった。その後映画やテレビの発達でさらに情報伝達のスピードや技術が発達していった。物心ついた時からそれらが身の回りにあった現代人には当たり前のことなのだが、それらが出る以前の人間からすれば、それは画期的なことだったに違いない。インターネットの発達もそれらに匹敵するものなのだ。

ただ僕の認識では、確かに世界観や考え方自体をも変化させ得るものではあるけれど、あくまで人間が考えだした技術であると思うのだ。それをどのように使うかで、生活やコミュニケーションの方法自体も変え得るだろうとは思うのだが、それはあくまで人間の世界の延長である。僕はそのように考えている。平たく言えば、ネットだからリアルじゃないかと言うと決してそんなことは無く、ネットであろうと実際に息をしている人間が係っている。

結局、ネットという道具、技術をいかに上手く利用するか?そしてその技術を忌憚なく面白がって、言葉が悪いなら、如何に人間にとって有意義に取り入れて行くかだと思うのだ。

でも、そもそもこういう説明をすること自体が、ネットは訳の解らないものと忌避する人達が存在するということなのだろう。そして僕の勝手な解釈だが、その傾向は世界に冠たる経済大国の日本にも著しく存在し、これがまた経済的にというか支配的にというか、かなりの力を有している。ええい、もっと平たく言えば、従来のパターンから離れられない成功体験を持った老人が支配している。早く引退して楽しいことをすれば良いのにと思うけど・・・。誤解されたら嫌なんで付け加えるけど、皆が皆とは言わないですよ。でもやっぱり歪だと思う。

まあ、歴史とかその他諸々を振り返ると致し方無い部分もある。それに今までの歩み方が悪いことばっかりだったなんて言えない。それも認めるのだが、やはり『おお、面白いことやってみい』という度量に欠けた社会では無いかと我が国を俯瞰して思うのだ。

だから結局、梅田さんが述べられていることって、大きな点ではネットを理解できる社会とそうでない社会、あるいはそれを上手く利用する社会とそうでない社会の対比、いや社会では無く個人でもよいかもしれないが・・・、を例に上げられているようで、日本の社会と米国の社会の考え方の違いを述べられているような気がしてしまった。

ただこれは僕の持論なんだけど、多くの部分で日本は米国の、そうだなあ 20年後を追っているような気がする。これも総てとは言わないですよ。そんなもん、全く同じな訳が無い。ただその傾向は確かにあったと思う。表面的なことだけかもしれないけどね。だからある部分を取り入れるということは十分に考えられるし、それが人の考え方を変える部分かもしれない。

それに何より、国境を越えたネットというものが現れたことで、それこそ従来のパターンとは違ってくることは十分に考えられる。幸い日本は戦後の食うに食われぬ社会からは見事に脱皮した。だから自分の思い描くことを、人に何と言われようと突き進んじゃっていいんじゃないかな。そりゃ貧乏もすると思うよ、きっと。だけどそれができる人ってやっぱり素敵だわ。当たり前だけど、他人を傷つけるようなことは問題外ですからね。

て、長々書いて結局これで終わりかいと思う。そんな人間なら昔から居ただろうって。そうなんだよな。いつの時代も居たんだよな。そういう人。でもさ、多分だよ、たぶんネットって、良い意味で個人が目一杯前面に出そうな気がするんだよな。上手く言えないんだけど、なんかその辺が、上手く利用すれば、ちょっと違ったパターンの幸せな人が出そうな気がするんだけどなあ。

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コメント (1)

どうもです。
その後フォトリーディング生活を続けていますが、「結構わかるもんだな」というのは同感です。相当速く読めるので、何回も斜めに目を通すと理解が増します。同じ時間で理解が深まるのは確かだと思います。
しかし一番のメリットは、分厚い本に対する気後れがなくなることだと感じています。
(「Web時代をゆく」は未読なのでノータッチ・・・)

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