昨日の【Lost in Translation】と一緒にレンタルしてきた。本当は 【portal shit!】の森井さんが『大好きな映画』とお勧めの【天国の口、終わりの楽園】を借りたかったのだが、ぼくの近所のTSUTAYAではVTR版しか無く、パッケージを見て『なんか良さそう』と、この【モーターサイクル・ダイアリーズ】チョイスした。
そんな訳だから内容なんて全然判らずに見たのだが、『良かった』。2時間ちょっとと長めの映画だがこれはお勧めだ。
見終わってからDVDの解説を見てみたら(恥ずかしながら、DVDってこんな解説もついているなんて知らなかった)、若き日のチェ・ゲバラが実際に経験した南米大陸縦断の旅の日記を基にしているらしい。
これまた見終わって、上記【portal shit!】の森井さんがこの映画の映画評をエントリーされていることも知る。そう言えば何処かで見たようなパッケージだった。そちらのレヴューも参考に。(って、ぼくがグダグダ言うよりずっと良いと思うので)
この映画を見ながら8月4日放送のNHKスペシャル【21世紀の潮流 ラテンアメリカの挑戦 第2回「格差からの脱出 〜ブラジル・チリ〜」】を思いだしていた。欧州の列強の植民地から独立し、紆余曲折を得て、多くの南米各国が経済再建のため、早くからアメリカ主導の「規制緩和」「民営化」「外資の導入」といった新自由主義経済を受け入れてきた。外資でも何でも投資を促し、全体として国が豊かになればと考えた結果だったんだろう。しかし結局アメリカに美味しいとこ取り、あるいは一握りの富裕層が富を独占する。
そんな南米各国だったが、近年様子が変わってきた。多くの左派政権が誕生し、アメリカが進めてきたFTAA(米州自由貿易圏)の構想に異を唱え、脱アメリカを模索し始めたというのがNHKスペシャルの趣旨だったと思う。従来からのアメリカ等の経済大国主導のやり方では結局貧富の差は埋まらないし、なんとか自分たちで新しい道を模索しようということなのだろう。
この映画の主人公のエルネスト・ゲバラも、この南米大陸縦断の旅を通して多くの矛盾ややるせなさを感じる。おそらくこの旅が革命家ゲバラの誕生に大きな影響を与えたと想像できる。
これを切っ掛けにチェ・ゲバラのことを調べると、米国のCIAの指導を受けたボリビア政府軍によって捕らえられ殺害されたと知る。ここでも米国が大きく関与していたということだ。まったく米国という国はと思う。しかしこの映画、製作総指揮があのロバート・レッドフォードと言うではないか。おそらく資金も出しているのだろう。allcinema onlineによると制作国もイギリス/アメリカとなっている。こういう所が米国という国の面白いと言えば語弊があるが、まだ信頼に足るものを持ち合わせている部分だと思う。
最後にこの映画、ラストの方で挿入されるモノクロのポートレート風カットがなかなか良い。それにエンドロールと共に流れる音楽も最高。思わず聞き惚れてエンドロールの最後まで見てしまった。そしてなんと主役を張ったガエル・ガルシア・ベルナル、ぼくが本来見たかった【天国の口、終わりの楽園】でも主演級で出演しているというではないか。これはますます【天国の口、終わりの楽園】が見たくなった。



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