1月7日と8日の二日に渡って放送されたNHKスペシャルの『日本のがん医療を問うII』。第一夜は見逃したのだが、第二夜の『がんの苦痛はとりのぞける』を見て、緩和ケアという、がんの治療時における苦痛などを緩和することが90%は可能だというのを聞いて愕然とした。
なんでも WHO(世界保険機関)の資料らしい。がんに関して知識がまったく無いと言ってもよいので、はたして初期の段階ではどれ程の痛みなのかは解らないけど、人づてに聞く、治療中の抗がん剤の副作用に対する痛みとか、病状が進んで行けば相当の痛みを伴うことを、これも人づてに聞いて、やっぱり苦しいんだろうなと思っている。だから痛みが90%は緩和できると聞いて、『ほんまかいな?』とびっくりした。
番組ではイギリスの例を挙げていた。10年くらい前から積極的にがん患者に緩和ケアというのを奨励しているらしい。薬を上手く組み合わせることによって、相当痛みを緩和してくれているらしい。そうすると、仕事を続けたい人にとっては、少なくとも痛みからは開放されるわけで、働こうという意欲が減退されなくてすみそうだ。それに、痛みから希望を失うことも多少なりとも緩和してくれる。
しかし、日本の医療ではこの緩和ケアというのが、まだ緒に就いたばかりらしい。ほとんどの病院ではこの緩和ケア科というのがないらしい。しかも、もし病院内にそのような科を持っていても、同じ病院の医師が知らないという、これまた『嘘でしょ?!』という事態もあるとのこと。
こりゃ、どうも医師が考えている医療と、患者が考えている医療には、やはりかなりの隔たりがあるんだろうなあと思えてしまう。もちろん患者はもとより、医師だってなんとか治したいという気持ちがあるには違いないんだろうけど、番組を見る限り、その差っていったい何なのだろう?と考え込んでしまった。
番組にも少し出てきたが、イギリスでは認可されている薬が日本では認可されていないとかの問題もあるんだろうなあと思う。確かに何でもかんでも認可すれば良いというものではないのは理解できるけど、もう少々、リスクを説明した上で患者に選択させるという緩和策をとっても良いのではと思う。
僕は日本の医療も進んでいると漠然と思っている。確かに長寿国ではあるし、単に医療だけの原因ではないとは思うが、こと死なせないということに関してはそうなのかもしれないが、医師はもとより、患者も、そして患者でないものも、医療ということに関して再考をする時期に来ているのかもしれない。
僕の実体験では、母の病院に付添うことが多いのだが、その大学病院では科が違ってしまうと横の連携が無いんだなと実感する。素人考えかもしれないけど、身体って関係していると思う。だから一つの箇所が検査で大丈夫だからって、それで良しってことは無いと思うんだけど、大きな病院だとそうも行かないのかなあ。


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