北沢 栄著の『静かな暴走 独立行政法人』を読みました。【NAGRURICOM】というサイトにもその著書の内容に近いことがエントリーされています。
図書館で借りて読み、既に返却したので、内容を細かに引用できないのですが、かなり大ざっぱに言ってしまうと、独立行政法人というのが官僚の新たな天下り先として存分に活用されていること。そして税金やらなんたらで国民から集めたお金が、かなり無駄遣いされている様子を著者が資料を提示して説明、解説されている。
前提として著者の集めた資料やら解説が信頼に足るものかどうか?その検証って、こりゃ手間の掛かるものだし、実際、僕は検証していません。だからあくまで僕は信頼に足るという印象を受けたということです。
独立行政法人というシステムができる前から、特殊法人の官僚の天下りや税金の無駄遣いが幾度となく問題になって、これじゃあいけない。そんなこんなで何とかしようとして立ち上げた独立行政法人というシステムの筈なのに、ありゃま、何だか変わっていないどころか、更に悪くなっている所も随所に見られる。そういうことだそうです。
それで読み進めて行って、だったらどうすりゃ良いのかと思いますよね。第10章にその辺のことが著者の意見として書いてあります。官僚制度の改革がまず一番。代表的なものだと早期退職慣行とキャリア制を取っ払うこと。他にもあったと思うのですが、要するに現状の官僚制度を見直すことが早急に求められているということです。
早期退職慣行というのは、ちょっと本省では役職の椅子が一杯になっちゃったので、辞めて関係法人とかに行ってくれませんか?ってことですよね。そいつが特にキャリアの方々には多いそうです。なんでも50歳代に入るとお声がかかるらしいのですが、年齢的に言ってまだまだ働きざかりですよね。
でも本省ではそんなに高い給与を出すわけには行かないっていうのもあるのでしょう。だったら、給与体系を変えれば良いものを、別途、法人を作ってそちらの役職について貰って、本省の予算からは外しちゃえってことなのでしょう。でもあんた、その法人の給与も結局は補助金とか税金の類いからなんですから。
でもねえ、こういうお話って、もう何年間もやっていると思いません?どうしてガラッとシステムを変えることができないのでしょう?そりゃあ、法律の殆どが当の官僚さんが作っているからなんですよね。本来なら立法府という位だから国会がその任を果たすべきなのですが、議員立法ってそりゃあ少ないらしいです。
そして内閣が法律案を提出することが殆どなのですが、そいつは当然のことのように官僚が作るわけです。に、してもですよ、『こりゃおかしいじゃないか!!』って異議を唱え修正できる閣僚は居なかったんですか?って思いますよね。
結局、その閣僚は国会議員がほとんどなわけですから、その議員を選んだのは国民だと。そういうことで一週回ってきて暗澹たる思いになるんですけどね。いや、そんなに卑下しなくても・・・。そうですね。ハイ・・・。
しかし、本当ーに官僚さんって自己保身の方ばかりなんでしょうか?そりゃ、自ら生きて行く上で、経済的に将来の不安なり生活設計を考えるのは解ります。そんなもん、いわゆる民間人にもわんさか居ます。民間人なら許されて公務員だから許されない。そういう面もあるのかもしれないけれど、そいつを倫理観だけに求めるのは無理があるのかもしれません。だからこそ、システム的に広く国民の為に働き、かつ、プライドとやる気を持てるものにしなければならないと思うのですが。
確か、いわゆるキャリアの国家公務員試験の上級甲や1種には年齢制限があったと思うし、そして合格しても2年〜3年以内だったかに入省しなければならなかったと思う。何故ですか?そこにはどんな理由があるんだろう?試験が必要であるとしても、たとえば民間で働いた後、公務員になるとか、公務員になった後民間で働いて、また公務員になるってこともあっても良いのじゃないだろうか?その方がより色々な経験を生かせると思うのだけど、そいつは何か不都合があるんだろうか?
国家公務員の方、とりわけキャリアと言われる人達の中にも、広く国民の為になりたいと願っている人達が居るに違いないと思う。だからその人達の中から、本当にプライドとやりがいのある仕事であると、広く世間の皆に思われるようなシステムに作り直す。そういう人達が出てくることがあっても良さそうなものだと僕は思うのですがね。
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