僕は民営化すれば何でも上手く行くとは思っていませんし、民営化することの弊害も少なからずあるだろうと思っています。
しかし郵政三事業が従来のままだと多くの無駄があり、高コスト体質で結果的に国民の負担が大きいことや、郵貯や簡保で集まってきたお金の使途の面でも大いに疑問だと思っています。だからこそ改革が必要なんだろうと確信しています。
でもその構造を従来の組織温存で自ら変革できるかどうか?そのことを考えると、郵政民営化に反対してきた方達の訴えからは無駄や矛盾を断ちきろうという気概を感じられません。もっぱら自らの既得権益を何とかして守ろうということに固執している一部の勢力に気を使っているか、代弁しているようにしか感じられません。
だからこそ民営化大いに結構、やる価値は大いにありと言うのが僕の考えです。 その点からすると、今回の小泉自民党の郵政民営化、是か非かと問われると是なんですよ。
でもね、どうしてもそれだけで小泉自民党に投票するという気になれません。自民党は変わったかと言えば、郵政民営化反対議員を公認しないという一件を取っても相当変わった。変わりつつあると言えるでしょう。でも当然ながら変わらない部分もあるわけです。
イラクへの自衛隊派遣だとか、過去の戦争に対する認識だとか国家感、その辺の考え方が、政府を構成する自民党内に、僕にとっては違和感を覚える方達がたくさん居る。だからこそ諸手を上げて郵政民営化賛成だから今回は自民党に投票という気にはならないんです。
僕が考えているようなことは今回の選挙の争点では無いのかもしれません。いずれそのようなことが争点となって又選挙があるかもしれません。でも一応4年間は自民党に政権を託すと言うことですよね。そいつがどうも引っ掛かるんです。
従来から一度民主党に政権を委譲したら良いじゃないか。そういうスタンスでした。自民党をぶっ壊すより、政権が変わる方が早道だろう、そのように考えていました。それにどちらかと言うと、僕が危惧している件に関しては民主党からうっすらとイメージされる考え方の方がマシかなって思いもありました。単にイメージなのが何とも心もとないのですけど・・・。
でも今回の一連の流れの中で民主党は完全に後手に回っているように思います。自民党内で郵政民営化に反対した人達が、まさか解散はないだろうと思っていたように、民主党も同じように考えていたのではないでしょうか。
あるいは徐々に支持率を増やすに従って、逆に焦っていたのかもしれません。だから今回の争点の一つである郵政民営化にしても、労組の支持を受けているし、みすみす議席数を減らしたくは無い。だから思いきって民営化という道筋を取れずにいたんでしょう。従来までの投票率を考えると浮動票にばかり頼っていられないとの読みもあったに違いありません。
そんな風に考えていくと、民主党も相当従来の慣習とか常識に捕らわれて、多くの国民の思いを捕まえきれなかったという不甲斐なさを感じます。
まさしくジレンマですね。でも僕のようなジレンマを抱えている人達って結構居るんじゃないでしょうか?僕自身は現時点ではジレンマを抱えつつも『やっぱり自民党にはなあ』という気持ちですが、ここん所の小泉自民党の打つ手を見ていると『すっごいなあ』と驚嘆しちゃいます。


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