良かったあ、ワールドカップ出場獲得

良かったあ、サッカー日本代表が来年のワールドカップにも出場できる。ワールドカップに出場できるか否かは、今後の日本サッカーにとって、選手の技術的な進歩だけでは無く、サッカーを取巻く環境にもかなりの影響があると僕は思っていました。

ワールドカップに出場できれば、サッカーに興味の無い人だって注目をする機会が増えるし、そうなるとJリーグだってもっと注目を浴び、そして更に浸透して行くはずだ。そして僕はそう願っていたわけです。

もともと、サッカーの放送を見るのは好きでした。もっともJリーグが出来るまでは、精々テレビ東京系列でダイヤモンドサッカーという番組があるぐらいだったと思います。

そして十何年か前、Jリーグができるとのニュースを聞き、テレビの中継が増えるのを楽しみにしていました。更にその理念が明らかになるにつれ、大げさかもしれないがその方向性に多いに賛同しました。

当時一番賛同したことは、それはプロ野球と違って、Jリーグの球団が企業名を冠するのでは無く、地域の名前が前面に来るということでした。多くの人が何らかの企業に属しています。でもその企業もプロ野球団ならたった12社です。いくら大企業とは言え、地域の住民の数から較べたらかなり少なくなるでしょう。しかも数の上だけではなく、その地域の名前がメインだと、それこそ色んな職種や年代の人達が『オラが地域のチームだ。』と、より親近感が湧くに違いありません。

何年間かアメリカに暮らしたこともあって、野球でもバスケットでもフットボールでも、全てのプロスポーツのチームがその本拠地の名前を冠して、かつ地域に密着していました。それは本当に、同じ地域に暮らす者にとっては愛着が湧くものなんですね。理屈ではチームを所有するオーナーが居て、ある面、ビジネスとしてチームを所有しているということであっても、それが頭に浮かぶことってほとんどなかったですね。

でも日本ではJリーグが出来るまでは、スポーツチームというのはプロでもアマチュアでも企業名がチーム名の前面に来るのが当たり前でした。純粋にそのスポーツを楽しむなら関係なさそうなんですが、なんとなくすんなりと来ないし愛着も湧いて来にくいものなのですね。

しかも当時から、プロ野球は巨人あってのものだとか、パリーグは何故人気が無いのかなどと話題になっていたような気がします。その割には危機感が無いと言うか、変革して行こうという機運がないことに少々飽きれていました。そんな時に、読売ベルディーという名前に固執したナベツネも一蹴したJリーグ機構にも天晴れと思ったものです。

その後、何年かのうちに民放キー局でのJリーグ中継も無くなってしまいましたし、サッカーのテレビ中継で視聴率を取れるのは日本代表戦しかないのかもしれません。それでも新聞などでJリーグの観客数を見てみると、多いとは思わないけれど悲惨な状況でもない様子。

それにどうですか、野球界でも四国に独立リーグが産まれてきたり、バスケットでも地域密着型のプロリーグが産まれる機運がでてきました。確実にJリーグの理念は色んな方面に波及しているようです。それに昨今では公園に行ってもサッカーに興ずる子供達の多いこと。

僕の少年時代は遊びと言えば野球でした。それに野球中継を見るのも嫌いじゃなかったです。だからスポーツとしての野球が嫌いなわけではありませんが、野球界とくにプロ野球界のオーナーやら機構の方々を拝見していると、なんとなくそれだけで寂しい気分になっちゃって、純粋に野球を見てみたいという思いにもならないのです。なんと言うか、夢が無いというか、応援する気にならないと言えば良いでしょうか。

だからってサッカー界が安泰だなどとは思っていません。実際、ドイツワールドカップへの切符を失っていたら、人の気持ちは移ろい易く、いくらJリーグの理念が素晴らしくても、まだまだサッカーが文化として根付いていない日本では、元の木阿弥とまでは行かなくても、最低5年は足踏みをしていたことでしょう。

だからこそ、Jリーグの理念を素晴らしく思い、応援する立場からは、本当に今回のワールドカップへの切符を獲得したことは良かったあと思うのです。

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