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日本のニュータウンの問題点

ぼくの住んでいる泉北ニュータウンは、大阪市の南に位置する堺市にあるのですが、反対側の北にある千里ニュータウンは、日本で初めて『ニュータウン』という呼称がついたところだそうです。

今読んでいる、東京新聞出版局の『ニュータウンは今、40年目の夢と現実』(福原正弘氏)によると、ニュータウンの発祥はイギリスだそうで、そもそも、日本の戦後の都市計画はイギリスを手本にしていたとか。

従来からある都心部と距離的に離れた地域を開発し、新しい街をつくる。そして住環境を改善する。その発想は同じです。

その本を読んでいて興味が湧いたのが、イギリスの場合、新しい街には大規模な工場なり会社が隣接、あるいは内包されている。つまり職住が一体化しているということです。もちろん全ての人がそこで働くのでは無く、人によっては、都心部に通勤している人達も居るらしいのですが、多くの人が職住隣接の状況にあるらしい。

日本ではニュータウンというと、ベッドタウンに近いですよね。ぼくの住んでいる地域でも、ほとんどの方が大阪の都心に通勤しているようです。働き口が沢山ある都会では、常に新しい住民が増える可能性があります。でもベッドタウンとなった場合、新しい住民の流動化は極端に低くなります。

最近よく耳にするのが、ニュータウンの住民の高齢化です。開発され20数年経つと、当時働き盛りであった人達も定年の時期です。同じ年代の人達が多いわけですから、自然と住民の年齢も高齢化します。そしてそこで育った子供たちも独立し、それぞれ新しい場所に居を構え、もはやその街には居ない。街には老人しかいないという状況が増えるんですね。このことは私の住んでいる泉北ニュータウンでも、徐々に起こりつつあることです。

いわゆる地方に高齢化した過疎の地域が増えるのと同じように、ニュータウンでもそれに近いことが起こっているようです。高齢化というのは、これから先、都心部も含めて日本全体の問題かもしれません。それに元気であるかぎり、高齢の人達ばかりが居ても何の問題があるのかと言えば、その通りです。
でも色んな年代の人達が一緒に暮らしている街の方が、ぼくには楽しく感じられます。

ぼくに妙案があるわけでは無いですが、街の活性化には働き口があるというのは欠かせないことだと思います。今更ニュータウンに新しい職場を作れと言っても無理があるかもしれません。でも東京都内にやたらと建設される高層ビル群を見ていると、やはり何処か、これで良いの?と思ってしまいます。

4808306484ニュータウンは今
福原 正弘
東京新聞出版局 1998-08

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